【三菱電機】タービン発電機の意匠で、全国発明表彰「発明協会会長賞」受賞
三菱電機は、高効率タービン発電機「VP-Xシリーズ」(2015年4月販売開始)の意匠で、平成28年度全国発明表彰の「発明協会会長賞」を受賞しました。
地球温暖化と世界的な電力需要増加を背景に、タービン発電機は大容量化と高効率化が急務となっているが、大容量化を実現するために「水冷却方式」を採用すると、追加の付帯設備が必要となり、輸送性、設置性や保守性が損なわれるという課題があった。
「VP-Xシリーズ」は、付帯設備を簡略化できる「水素間接冷却方式」を採用しながら、高効率ファン・薄型クーラー・冷却風路・絶縁材などに最先端技術を用いることで冷却性能を高め、「水冷却方式」に迫る900MVA級という「水素間接冷却方式」として世界最大級の発電容量とコンパクト化を両立させた。コンパクト化により、トレーラー輸送から鉄道輸送への転用が可能となり、輸送コストと環境負荷の低減も実現した。
大型タービン発電機をコンパクト化するとともに、従来外付けしていた冷却部品や配管をなくし、機械的な威圧感が少ないシンプルなデザインとしたことが評価された。点検箇所削減による作業効率向上と安全快適な作業環境の提供に加えて、構造をシンプルにすることで分解・組み立て箇所の削減に繋がり、輸送性と設置性の向上にも貢献している。
全国発明表彰の最高評価である「恩賜発明賞」は今年度、マツダの「低圧縮比クリーンディーゼルエンジンの発明」が受賞してる。
三菱電機 ニュースリリース 平成28年度 全国発明表彰「発明協会会長賞」を受賞
公益社団法人発明協会
(発表日:2016/05/26)