【イオン】完結型食品リサイクルループで生産した農産物の本格出荷をスタート
イオングループの農業法人、イオンアグリ創造は、6月1日(水)より、関西地区のイオングループ店舗に向けて、イオン完結型食品リサイクルループで生産した農産物の本格出荷をスタートした。
食品リサイクルループとは、売れ残りや食べ残しなどの食品残さを堆肥化させて土に還し、その土で農産物などを栽培する、環境にも配慮した循環型の取り組み。
イオンの食品リサイクルループは、グループ内店舗から排出した食品残さを堆肥としてリサイクルし、イオンの直営農場で農産物を生産、再びグループ店舗に供給するという「クローズド・リサイクルループ」である点を特徴としている。
イオンアグリ創造は2014年9月、再資源化事業に取り組む大栄環境と「食品リサイクルループ推進に関する協定」を締結した。以来、イオングループの総合スーパーや食品スーパーの各店舗から出る野菜くずのほか、賞味期限の切れた肉類やパンなど(昨年度計約3,500トン)を大栄環境が回収し、コンポストファクトリーから有機堆肥を産出、この堆肥をイオンアグリ創造が運営するイオン兵庫三木里脇農場で使用し、農産物の生産に活かすべく準備を進めてきた。
本年1月より土づくりに着手し、産出した有機堆肥約60トンを同農場の野菜畑11.2haの全圃場に施肥、農産物の栽培を進めた。今回収穫されたキャベツは、6月より兵庫県内のグループ各社に本格出荷していく。本年度はキャベツのほか、だいこん、はくさい、ほうれん草、ミニトマトなど約500トンの農産物の出荷を見込んでいる。
イオンは2020年までに廃棄物ゼロ(そのまま焼却し埋め立てする廃棄物ゼロ)」を目指している。
業界をリードする立場の企業として意義深い先駆的な取り組み。クローズドな仕組みなのでイオンが管理しやすい。他方、第三者の目が入りにくくなるので、信頼をまもるために、情報は積極的にオープンに発信しつづけていただきたい。
(発表日:2016/06/01)