【横浜ゴム】従業員による社会貢献基金を設立。会社からのマッチングギフトも実施。
横浜ゴムは、従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」を2016年5月に設立した。同基金は寄付を希望する従業員が会員となり、給与から毎月1口100円を天引きして積み立て、集まった資金を使って環境保全や人権擁護などの様々な社会的課題の解決に取り組むNPO、NGOなどの団体に資金援助を行うほか、重大な災害が発生した際には迅速に義援金を拠出する。また、横浜ゴムでは同基金が行う団体への資金援助や災害義援金と同額を寄付するマッチングギフトを行う。
従業員による社会貢献基金の設立は、横浜ゴムが昨年、従業員を対象に実施したアンケートで賛同が多くあったことから決定した。同基金では、支援団体や義援金の拠出先は会員が合議により決定することから、従業員の社会貢献に対する視野を広げ、社会との接点を増やしていくことを活動の目的のひとつとしている。なお、1回目の支援実施は2016年9月を目指している。
熊本地震の義援金拠出の際に多くの企業がマッチングギフトを採用した。
従業員による社会貢献基金としては住友ゴムCSR基金、ファンケルの「もっと何かできるはず基金」、花王ハートポケット倶楽部などがある。住友ゴムはマッチングギフト実施。ファンケルは一部実施。花王はなし。
「YOKOHAMAまごころ基金」がその目的の一つとして挙げているように、「従業員の社会貢献に対する視野を広げ、社会との接点を増やしていく」ことの他、実際に寄付することによる社会貢献とPR効果など多くの効果が期待できる。マッチングギフトをすれば会社と従業員のつながりも強くなり得る。
反面、従業員による社会貢献基金制度は、マッチングギフトをの有無にかかわらず、公正な運営のための負担を考えるとあまり規模の大きくない企業にとっては取り組みにくい仕組み。
ニュースリリース|横浜ゴム、従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」を設立
(発表日:2016/06/14)