【JFEホールディングス】JFEスチール、「全国発明表彰」を3年連続で受賞
JFEスチール株式会社が開発した「プレス成形性に優れた590~980MPa級GA(合金化溶融亜鉛めっき)鋼板」が、公益社団法人発明協会から、「平成28年度全国発明表彰 発明賞」を受賞した。
全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に、公益社団法人発明協会が、多大な功績をあげた発明、あるいは、その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明を表彰するもの。JFEスチールの全国発明表彰受賞は、一昨年と昨年の受賞に続き3年連続で、JFE発足以来7回目。
自動車における最も重要な課題の一つとして、燃費向上によるCO2排出量削減を目的とした車体の軽量化と、衝突安全性の向上の両立が挙げられる。これらを同時に満足させるための手段として、高強度鋼板の適用が積極的に進められている。しかし、一般に鋼板の高強度化はプレス成形性の低下を招くため、高い強度と優れたプレス成形性を両立させることが重要となる。さらに、自動車用鋼板では防錆性能も必要となることから、優れたプレス成形性を有する高強度めっき鋼板のニーズが高まっている。
本発明鋼板では、独自のプロセス技術の導入と新しい成分設計により、鋼を構成する組織の硬さ、比率、サイズなどを精緻にコントロールすることで、従来の高強度鋼板に対し格段に優れたプレス成形性(延性と伸びフランジ成形性)を実現した。
本発明鋼板を自動車車体に適用することで、プレス割れが発生することなく複雑な部品形状への成形が可能となり、地球と人にやさしい軽量車体が実現できることから、自動車メーカー各社に多数採用されている。
平成28年度全国発明表彰最上位での受賞となる「恩賜発明賞」はマツダの「低圧縮比クリーンディーゼルエンジンの発明」に対して授与された。
「全国発明表彰」を3年連続で受賞~複雑成形が可能な高強度高性能めっき鋼板の発明~|JFEスチール株式会社
公益社団法人発明協会
(発表日:2016/06/16)