CSR新聞

企業のCSR活動・企業による社会貢献のニュース

【第一三共】第14回「高峰記念第一三共賞」、東京大学の水島昇博士に

   

第一三共の関連公益財団法人である第一三共生命科学研究振興財団は、2016年度の第14回「高峰記念第一三共賞」の受賞者として、水島昇博士(東京大学大学院医学系研究科教授)を選出しました。
第一三共生命科学研究振興財団は、2003年11月に創立20周年記念事業として、旧三共株式会社の初代社長である高峰譲吉博士(社長在職;1913年3月~1922年7月)の研究業績に因み、「高峰記念三共賞(現 高峰記念第一三共賞)」を創設し、毎年、生命科学、特に疾病の予防と治療に関する諸分野の基礎的研究並びに臨床への応用的研究において、その進歩・発展に顕著な功績をあげ、活躍中の研究者に贈呈している。
水島昇博士の受賞研究テーマは、「オートファジーによる細胞内分解の分子機構と生理・医学的意義に関する研究」。水島博士は東京医科歯科大学大学院医学研究科(内科学系内科学専攻)を修了後、日本学術振興会特別研究員、岡崎国立共同研究機構 基礎生物研究所助手、東京都臨床医学総合研究所研究員、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 細胞生理学分野教授を経て、2012年より東京大学大学院医学系研究科 分子生物学分野教授に就任。オートファジー(自食作用)の研究を酵母からスタートさせ、その後マウスやヒトの分子機構や生理機能を対象とした独自の研究に発展させてきた。博士はオートファジー分解というほとんど知られていなかった細胞機能の重要性を、独創的な視点と手法で切り開いてきたこの分野の国際的リーダーである。その結果、オートファジーは単にストレス応答や品質管理としての生理的重要性だけではなく、その遺伝子異常がヒト疾患で発見され、さらには創薬対象として認識されるほどに成長した。さらに、水島博士はオートファジー研究の方法論においても、その開発と啓蒙で世界の先導的役割を担ってきた。

第14回「高峰記念第一三共賞」について – ニュースリリース – 第一三共株式会社

(発表日:2016/07/01)

 - 学術・研究