【ホンダ】近畿地方初のスマート水素ステーション、“こうべ環境未来館”にオープン
2016年7月7日、兵庫県神戸市の「こうべ環境未来館」にて、近畿地方初のスマート水素ステーション(SHS)の導入を記念する「こうべ再エネ水素ステーション完成披露式典」が行われた。
SHSは、Hondaと岩谷産業株式会社が共同開発したコンパクトな水素ステーション。再生可能エネルギー由来の電気での水素製造を可能にしている。
こうべ環境未来館は、神戸市の中心街からクルマで20~30分ほどの神戸複合産業団地内に位置している、資源リサイクルセンターに付属する環境教育施設。資源のリサイクルの大切さを学ぶことができる展示や太陽光、風力発電システムなどが設置されており、小学校などの社会見学にも活用されている。
神戸市はこの施設にSHSを導入。既設の太陽光、風力発電システムによってSHSの稼働に必要な電力を賄い、水素製造を行う。
神戸市の玉田敏郎副市長は披露式典で次のように述べた。
「神戸市では“水素スマートシティ神戸構想”を掲げ、CO2排出の少ない暮らしと社会を目指して、家庭用燃料電池や燃料電池自動車(FCV)の導入促進など水素の利活用を積極的に進めています。再生可能エネルギーを利用するSHSの設置もその取り組みのひとつです。加えて、子どもたちを中心に年間1万人が来所するこうべ環境未来館において、優れた環境性能を持つこのステーションを題材に水素エネルギーへの理解を広めていきたいと思います」
また、FCV“クラリティ FUEL CELL”と外部給電器“Power Exporter 9000”の神戸市への納入が決定しているとのこと。
Hondaは子どもたちの環境教育の場でSHSが紹介され、水素エネルギーやその活用への理解が進むことは、将来的な水素社会の拡大に向けて大きな後押しとなる。これからもSHS、FCV、外部給電器の普及を通して、CO2排出ゼロの水素社会の実現を目指していくとしている。
こうべ環境未来館には、社会見学をはじめ年間1万人が来所する。屋外にはビオトープを整備。生き物の観察会なども開催されている。
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岩谷産業株式会社|Iwatani
こうべ環境未来館
(発表日:2016/07/14)