【ソニー】ソニー生命、熊本地震義援金の寄贈先を決定。赤十字と教育振興事業へ。
ソニー生命保険は、4月20日に発表した「平成28年熊本地震」による被災者の支援や被災地復興のための義援金1,000万円の寄付を実施した。
【寄付先 寄付金額】
①日本赤十字社 500万円
②ふるさと納税(寄附金)「夢教育応援分」(返礼品なし) 500万円
熊本県では、「子どもたちの『夢への架け橋』となる教育」を推進する事業に取り組んでおり、寄付金は当該事業に活用される。
緊急支援金として迅速な寄付を実施することにも大きな価値がある。一方、ソニー生命のように「なぜその寄付をするのか」を説明できる方法での実施にも価値がある。ソニー生命がどういう会社であるのかを社会に対して意思表示することができるし、ソニー生命が思っている社会課題を社会に対しても課題共有できる。生命保険のような商品は商品自体での差別化が難しい。サービスの差別化と広告宣伝が重要な業界だ。そういう業界だからこそ、CSRにも個性やアイデンティティーが欲しい。そして消費者も、そういう点にもっと着目してもいいのではないだろうか。突き詰めればこの1,000万円の出所は、ソニー生命の顧客が拠出したものだから。
ソニー生命は「夢教育応援分」としてふるさと納税を実施した理由について「災地支援として、家や建物、道路や橋などのインフラの復旧・復興も重要ですが、同様に夢をあきらめずに地元や社会に貢献する人材の育成も重要」だから、と説明している。「なるほど。いいね!」と思う人はソニー生命を支持すればいいし、それとは異なり「むしろ迅速な対応・寄付を行った企業を評価したい」という価値観の市民がいてもいいと思う。なかなか現実は追いついていないが、その価値観・判断が消費に結びつけば、企業はいま以上にCSRに気を使わなければならなくなる。そういう方向にもう少し、進めばいいと思う。
(発表日:2016/07/20)