デンソーと名古屋大学、 価値創造・共創教育に関する連携協定を締結
株式会社デンソーと国立大学法人名古屋大学は、価値創造につながる研究探索と共創教育に関する連携協定を締結する。
連携協定は、デンソーと名古屋大学の相互の人的資源を有効に活用し、工学のみならず、社会学、心理学、経済学等の各分野の専門家を入れて、「移動体と人との融和」をテーマとした未来社会における価値創造に向けた研究探索を推進するとともに、「価値創造型人材」を育成することを目的としている。
モノづくり産業の集積が最も進んだ地域にある中核大学として社会から大きな期待を集める名古屋大学とデンソーが長年培ってきたモノづくりの強みを生かして、文系・理系を融合し、課題解決型ではなく価値創造型人材育成の活動を通して、10年から20年先に必要な技術を予測し、共同研究などによりイノベーションの創出につなげる。
具体的には、5月からデンソーと名古屋大学双方の技術者・研究者の交流の活性化を図り、産学連携でメディチ効果（15世紀イタリアのメディチ家はフィレンツェに様々な分野の人材を集め、そこからルネサンスを起こしたとされている。）による文理融合の新型教育プログラムの開発・実施、研究開発テーマの創出・探索を行う。
創出したテーマを起動推進できる研究者の育成を通して、教育研究の振興と、情報化社会および高齢化社会における生活環境や基盤整備に関する諸課題へ対応していく。また創出したテーマは、新たな研究と価値の創出フェーズへ移行し、共同研究、委託研究、寄付講座などの実現を図っていく。
左）名古屋大学 松尾清一総長 （右）デンソー 有馬浩二社長