郡山市役所に福島県初のスマート水素ステーションが完成
2017年6月8日、福島県郡山市の市役所庁舎に福島県初となるスマート水素ステーションが完成。6月1日に納車されたホンダの「クラリティ FUEL CELL」とあわせての開所式が行われた。式典では市内の小中学生が未来の水素社会を描いた「水素イメージアート」の表彰式も執り行われ、優秀賞4名が表彰状を授与された。
2016年9月、経済産業省は福島県全県を未来の新エネ社会のモデル拠点として発展させる「福島新エネ社会構想」を決定した。県内で再生可能エネルギーや水素、電動モビリティ導入にいち早く動き始め、この構想の推進役として期待されているのが郡山市。
2017年6月、以前からHondaとの交渉を続けてきた郡山市は、福島県で初めてとなるスマート水素ステーション(SHS)、燃料電池自動車「クラリティ FUEL CELL」、外部給電器「Power Exporter 9000」の導入を果たした。
6月8日に市庁舎で行われた開所式には、市長をはじめ多くの関係者が列席。新聞やテレビなど多くの報道陣も詰めかけ、水素社会実現の第一歩を見届けた。
開会の挨拶に立った品川萬里郡山市長は、「郡山はフロンティア精神の街。こういった最先端のエネルギーを自ら体験して、市民生活に貢献することが大事ではないかと思った次第です。SHSとクラリティ、外部給電器の導入が、新しい未来の生活を切り開く第一歩となるよう願います」と抱負を述べた。
次に登壇した今村剛司郡山市議会議長は、「近年、気候変動など私たちの生存基盤を揺るがすような環境問題が深刻化する中、家庭や企業、行政が一体となった地域温暖化防止の取り組みが重要性を増しています。新たなSHSの運用開始は、環境負荷の低い次世代自動車の普及促進のために意義深いことです。郡山市、そして地球の豊かな自然と生活環境を守り育む契機となることを願います」と挨拶した。