【大日本印刷】資源リサイクルに適したアルコール飲料向け液体紙容器2タイプを開発
大日本印刷(DNP)は、常温での内容物の長期保存が可能な口栓付きのアルコール飲料向け紙容器について、廃棄時に容易に切り開くことができる「解体しやすいタイプ」と紙層と内装のフィルム層を簡単に剥がして分離できる「紙とフィルムを分離できるタイプ」の2種を開発した。2016年12月に販売開始予定。
DNPは1978年から、牛乳や茶系飲料、アルコール飲料向けに液体用の紙容器を開発し、ビンや缶などに替わる包材として拡販してきた。使用後の資源リサイクル時には、内部を洗浄し、切り開いて、口栓部は切り離す必要があるが、アルコール飲料向けには内容物保護の観点から、シール強度が高く、バリア性の高いフィルムを使用しているため、解体に手間がかかっていた。またアルミ仕様やアルミ蒸着フィルムを使用した紙容器の場合、リサイクルできないケースが多いことが課題だった。
これらの課題に対し、環境負荷の低減および持続可能性や生物多様性の確保に配慮した多様な包装材を開発しているDNPは、今回材料の選定やパッケージの形状を改良することで、簡易に解体でき、リサイクルし易い2タイプの液体紙容器を開発した。
資源リサイクルに最適なアルコール飲料向け液体紙容器2タイプを開発 | DNP 大日本印刷株式会社
(発表日:2016/05/27)