【トヨタ自動車】CDPの気候変動に関する企業調査でAリストに選定
2016/11/02
トヨタ自動車は、CDPが気候変動に関する企業調査の結果をまとめた「CDP気候変動レポート 2016」で、最高評価であるAリストに選定された。
Aリストは、CDPが企業からの回答内容に基づいて、気候変動への対応などの活動レベルを評価し、環境マネジメントの分野でベストプラクティスを実施していると認定した企業。
CDPは、企業の環境データを機関投資家に提供する英国の調査会社で、2000年に設立された。現在、800を超える機関投資家(運用資産総額100兆米ドル超)を代表して、全世界の大企業に対して質問を実施。気候変動に関して、Aリストに認定されたのは、全世界で193社、日本で22社。
昨年は7社だけだった日本企業が3倍以上に増えた。昨年の7社のうち、今年も選定されたのは3社のみ(ソニー、日産、アサヒグループホールディングス)。日産に対する評価が高い状態が続いていたので、トヨタ自動車としては一安心という感じか。
CDPは「Largest non-responders by market capitalization」、つまり無回答企業のうちとくに大きな企業の名前も挙げている。そもそもCDPはどの企業に質問書を送ったか、そして回答の有無を公表している。昨年は金融機関と電力会社の回答率の低さが目立っていた。今年は保険業界からAリストに数社入ったが、相変わらず銀行と電力会社の名前はない。質問の内容は、このためだけに回答しようとするのであればかなり手間になりそうな内容。回答できるということは、もともと環境分野にそれなりのリソースをさき、自社の現状を把握できていると考えられる。無回答企業として名前を挙げられるのはあまり喜ばしいことではない。挙げられているのは規模的にはAリストに選定された企業と並んで不思議ではない規模の企業。回答しない、あるいはできない理由を説明すれば「不名誉」が「かっこいい」に変わるかもしれない。
≪Aリストに選定された日本企業≫
日産自動車、ソニー、住友林業、トヨタ自動車、横浜ゴム、アサヒグループホールディングス、JT、キリンホールディングス、大東建託、SOMPOホールディングス、第一生命保険、鹿島、川崎汽船、コマツ、三菱電機、ナブテスコ、セコム、大成建設、戸田建設、東芝、キヤノン、コニカミノルタ
≪Largest non-responders by market capitalization≫
明治ホールディングス、ゆうちょ銀行、日本郵政、キーエンス、ヤフージャパン、ソフトバクグループ
環境への取り組み | トヨタが2016年のCDPの気候変動に関する企業調査でAリストに選定されました
(発表日:2016/10/26)