【第一生命保険】国立がん研究センターと「医療ビッグデータ」活用共同研究
第一生命保険は、保険ビジネス(Insurance)とテクノロジー(Technology)の両面から生命保険事業独自のイノベーションを創出する取組みを“InsTech”(インステック)と銘打ち、優先的な戦略課題としてグループ全体で推進しており、その中でも特に重要なテーマとして「医療ビッグデータ」の活用に取り組んでいる。
この取組みの一環として、国立研究開発法人国立がん研究センターと疾病予防・健康増進に資する共同研究を開始し、幅広く「医療ビッグデータ」の活用を推進していくことになった。
国立がん研究センターは、世界最高水準の「がん」の医療、国のがん登録制度の運営、発がんリスクに関する先進的な研究などに加え、「がん」を含めたさまざまな疾病の予防や健康増進について先進的で高度な取組みを展開している。その代表的な取組みとして、がんや循環器疾患、脳卒中などの重大な疾病に関するリスクやその要因について、国立循環器病研究センターや大学・保健所等との連携により、長期にわたる大規模な観察に基づく研究である「JPHCスタディ」(多目的コホート研究)を行っており、幅広く生活習慣病に関するリスクチェックツールを開発するなどのノウハウ・技術を有している。
国立がん研究センターの有する優れた技術や実績と、第一生命が有する保険医学分野の知見と顧客や社会に対する情報発信ノウハウや機能を組み合わせ、疾病予防や健康増進に関する取組みをさらに発展させるべく、次の共同研究・開発を開始する。
1.一人ひとりの健康状態や運動・食事、喫煙・飲酒などの生活習慣をもとに
重大な疾病リスクの軽減・予防、健康増進に役立つ効果的な生活習慣(運動、食事、喫煙・飲酒等)の改善シナリオとアドバイスの開発・提供
2.日本人の健康寿命延伸に資するエビデンスの蓄積を目的とした、
健康状態、生活習慣、ライフステージ・ライフイベントと、疾病罹患や入院、死亡などとの関連解析
この取組みに際して、第一生命保険の医師を国立がん研究センター「社会と健康研究センター」に本年9月より派遣するとともに、第一生命保険本社スタッフも、リスクチェックツールの高度化に向けた取組みに参画する。ツールの高度化により、リスク増加に影響を与える因子ごとに、より一人ひとりの健康状態や生活習慣に沿った効果的な改善アドバイスを提供できるようになる。
(発表日:2016/10/04)