CSR新聞

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【リコー】「リコージャパン CSR報告書2016」を発行(リコージャパン)

   

CSR報告書はPDFでダウンロードして閲覧できる。44枚。
トップメッセージのなかで「お客様の成長や豊かさで活力のある社会の実現に事業を通じて貢献するとともに、自らも成長し続けること」がリコージャパンにとってのCSRだと定義づけている。8ページに「CSRのフレームワーク」について述べられており、3つの領域に整理されている。「社会に対する基本的な責任」がベースにあり、その上に「事業活動を通じた社会的課題への貢献(CSV:Creating Shared Value)」と「“意思と責任”をもった社会貢献活動」が載っている。同社の場合は、CSRの中にCSVが包含されているという考え方に基づいていることがわかる。具体的な活動内容は「誠実な企業活動」「環境との調和」「人間尊重」「社会との調和」の4つに分けて説明されている。
冒頭に特集としてピックアップされているのは「過疎地で学校を廃校にしないで済むようなITを活用した取り組み」と「ITを活用した小児医療環境の改善への取り組み」。
事業を通じた社会貢献を重要視する立場から、活動報告の冒頭にくるのは「誠実な企業活動」の分野。顧客満足への取り組みが最初に取り上げられている。以下、環境・人間尊重・社会貢献と続く。
GRIガイドラインには対応していない。数字での分析も少ない。淡々と読み進むことができるし、リコージャパンの真面目な姿勢は伝わってくるが、あまり独自性は感じられない。「地球環境保全」「コミュニティ発展」「次世代育成」に重点を置いて、多くの社会貢献活動を行っているにも関わらず、やや印象の薄い報告書になってしまっているのが残念。

リコージャパン CSR報告書 2016 / CSRの取り組み | リコー

(発表日:2016/07/01)

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