【三菱重工業】福島復興に向けた石炭火力発電所 事業会社設立
三菱商事株式会社の100%子会社である三菱商事パワー、三菱重工業、三菱電機、東京電力ホールディングスおよび常磐共同火力の5社は、「世界最新鋭の石炭火力発電所プロジェクト」における発電所の建設・運営を実施する事業会社「勿来IGCCパワー合同会社」と「広野IGCCパワー合同会社」を設立し、2016年10月20日、事業会社2社が東京電力ホールディングスおよび常磐共同火力がこれまで実施してきた同プロジェクトの環境影響評価を承継した。
本プロジェクトにおける両地点の総事業費は3,000億円を超える規模となる。資金調達は5社による出資と国内最大級のプロジェクトファイナンスによって行い、福島復興という目的に賛同した三菱東京UFJ銀行、日本政策投資銀行、みずほ銀行、三井住友銀行に加え、地元福島県の東邦銀行をはじめとした多くの金融機関が協力、支援する。
5社は2015年8月19日に福島復興に向けた世界最新鋭の石炭火力発電所プロジェクトの推進に関する基本合意書を締結し、2020年代初頭の運転開始に向けた詳細検討を進めてきた。これらを経て、事業会社の設立、資金調達、環境影響評価の承継など事業を開始する体制が全て整ったことになる。
今後、勿来IGCCパワーは、常磐共同火力の勿来発電所(いわき市)の隣接地に、広野IGCCパワーは、東京電力フュエル&パワーの広野火力発電所(双葉郡)に、次世代のクリーンコールテクノロジーである石炭ガス化複合発電(IGCC)による54万kWのプラントを1基ずつ建設・運用する計画であり、運転開始時期はそれぞれ2020年9月、2021年9月を予定している。
「勿来IGCCパワー合同会社」および「広野IGCCパワー合同会社」は、地元の皆さまをはじめ、国や福島県、地元自治体などの協力や支援を得ながら、これまで発電事業等で培ってきた経験・ノウハウを活用し、建設工事・資材発注および運用後の定期点検などによる産業基盤の創出などを通じて、一日も早い福島復興の実現に貢献する。
三菱重工|福島復興に向けた世界最新鋭の石炭火力発電所を建設・運営する
(発表日:2016/10/20)