【サントリーホールディングス】サントリー文化財団、2016年度研究助成41件決定
公益財団法人サントリー文化財団は、2016年度「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」として36件、「地域文化活動の実践者と研究者によるグループ研究助成」として5件の助成を決定した。
(1)「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」
本プログラムは、社会、文化、政治、経済など、人文科学、社会科学の分野を対象とし、国際的・学際的視点をもった学術上意義の大きいグループ研究に対して助成を行うもの。本年度は応募総数340件のうち、36件を決定し、助成総額は3,400万円。
本年度は、少子高齢化・人口減少に直面する日本の地域社会において、住民による試行錯誤の事例を集積しようとする「縮小する地方:コミュニティーの自助解決事例集」(代表:東京大学准教授 梅崎昌裕氏)や、複雑化する医療現場において、医師と患者がより良い意思決定をするための仕組みを考案しようとする「文化的・人間行動的特性と医療制度のあり方」(代表:大阪大学准教授 平井啓氏)など、現代社会の課題に意欲的に取り組む研究プロジェクトをはじめ、多様な学際的テーマを採択した。
(2)「地域文化活動の実践者と研究者によるグループ研究助成」
2012年度から始めたプログラムで、地域文化活動に関わる研究の振興と、これを通じて日本の地域文化活動の発展に寄与することを目的としている。本年度は応募総数144件のうち、5件を決定し、助成総額は500万円。
採択されたのは、市民が運営する音楽祭の地域コミュニティにもたらす影響を、全国的な調査研究から明らかにしようとする「市民が作る音楽祭と地域コミュニティ:社会との相互作用と文化創造」(代表:公益社団法人定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会理事 佐々木和夫氏)や高校生・大学生による地域づくりの効果を検証する「現代日本の高校生を主体とした地域創造事業の展開と成果に関する研究 ~ KOKO塾まなびの郷(高・大地域連携事業)の事例に即して ~」(和歌山大学教授 村田和子氏)などで、地域文化活動の振興に寄与する成果が期待される。
サントリー文化財団
2016年度「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」 「地域文化活動の実践者と研究者によるグループ研究助成」 決定 2016年8月2日 ニュースリリース サントリー
(発表日:2016/08/02)